目 次
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はじめに
ここでは、Microchip社のPIC16F1827マイコンを利用した東洋リンクス社のマイコン
学習用キット「tk-PIC1827」の概要を説明する。
(東洋リンクス:tk-PIC1827)
マイコンとはマイクロコンピュータの略である。コンピュータの中央処理部と周辺回路
が1チップのICに集積されたものの総称といえる。
PIC16F1827とは、米国マイクロチップ社が提供しているPICマイコンの1つであり、外
付け部品を組み合わせて簡単に制御回路を作ることができます。
PICは、CPU・メモリ・I/Oなどが1チップに収められているワンチップマイコンです。
このPICマイコンには同社のMPLABを用いてプログラ� を書き込むことが可能であり、
LEDの点灯制御などがC言語やアセンブラを用いて操作することができる。
PICマイコンにはスペック(命令幅やデータ幅)の異なる様々な種類がある。(PIC16・
PIC12・PIC10F・PIC18・PIC24H・・・・など)
ちなみにPIC16は、14bitコアの最も人気の高いシリーズ 14~40pinのサイズでローコ
スト。PICは新品種になるたびに価格が下がる傾向らしく、 PIC16F1827はPIC16F84よ
りかは安い。しかしPICの教材としてはいろんな参考書がそろっている PIC16F84が向い
ているよう� 。
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PIC16F1827について
以前は、PIC16F84Aを多用しておりました。PIC16F84AとPIC16F1827の比較を以下
に記述します。
性能は、今回使うPIC16F1827のほうがよいことがわかる。
PIC16F84A | PIC16F1827 | |
ピン数 | 18 | 18 |
---|---|---|
プログラ� メモリサイズ | 1k ワード | 4k ワード |
I/Oポート数(最大) | 12 | 16 |
動作周波数(最大) | 20 MHz | 32 MHz |
内蔵モジュール | タイマ0 | タイマ0 タイマ1 タイマ2 ADコンバータ コンパレータ PWM シリアル通信 |
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tk-PIC1827について
下記で紹介するのは、東洋リンクス社から発売されているPIC16F1827を用いたマイコ
ン学習用のボードです。(サ� ネイル中央の基板)
基板に接続されている赤いものは、「PICkit3」です。。Microchip社の純正書き込み機
になります。
(PICkit3についてはこちらへ)
説明は、以下の動画を見てください。
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MPLABについて
PICマイコン製� 元のMicrochip社から提供されているPICマイコン開発のための統合開
発環境です。
プログラ� 作成、プログラ� 書き込み(要PICkit)、デバッグなどの機能がついている。
開発言語としてアセンブラ言語とC言語を使うことができる。
説明は以下の動画の通り。
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サンプルプログラ�
ドットマトリックスに表示したものが、左に流れて右から出る例です。
サンプルプログラ�
書き込み方
PICkit3を用いると、マイコンを回路に接続した状態でも書き込むことができる。プロ
ジェクトの作成から書き込みまでの流れは、東洋リンクス社の「開発環境の構築手順」で
紹介されているPDFのマニュアルを見てください。
今回プロジェクトを作成し、出来あがったプログラ� をPIC16F1827へ書き込む方法を
説明します。以下の動画を見てください。
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注意点
- プロジェクト名やプロジェクトのパスには日本語はNGです。 Cコンパイラはうまく動作するみたいですが、アセンブラではデバッグ出来なくなります。
- マイコンの電源電圧と外務回路をつなぐ部分から出ている電源電圧は実は違う。 マイコンへはレギュレータを通った後の電圧(5V)、外部端子へ出力している電圧はレギュレータを通る前の電圧(電源に依存)です。注意が必要です。
tk-PIC1827のオプションACアダプタを用いて実験していた時、問題が発生しました。
問題が発生回路を以下に記述します。
この回路では、PortBを「0」にするとLEDは点灯、「1」にするとLEDは消灯する。
しかし、「1」にしてもLEDは薄暗く点灯してしまった。
原因は、ACアダプタは7.5Vぐらいを出力していた為である。LEDは7.5Vにつながっています。従って、マイコンが5Vを出力しても電位差が生じ電流が流れてしまう。そのため、マイコンから「1」を出力してもLEDが光ってしまう訳です。ちょっとした気配りが必要です。
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